みみ
みみ
耳穴の皮膚に炎症が起こった状態です。耳の痛みや聞こえにくさ、耳垂れなどの症状があります。
原因としては、耳掻きなどによる傷をきっかけとした炎症、細菌や真菌(カビ)の感染で起こることが多いです。治療は、抗炎症薬の軟膏や抗生剤の点耳薬などを使います。
中耳炎はいろいろな種類がありますが、患者様で多いものに、急性中耳炎と滲出性中耳炎があります。
音は耳穴(外耳)から中耳を通って内耳に到達すると、そこで電気信号に変えられ、神経を通って脳に伝わり、音として認識されます。難聴はその経路のどこかが障害されると起こります。そのため、難聴にはたくさんの種類があります。感染や炎症によるもの、代謝が関係するもの、脳の障害、耳垢が詰まっても起こります。障害された部位に合わせた治療を行います。
めまいも耳鼻咽喉科を受診される患者様では多い症状の一つです。ぐるぐる回る回転性のこともあれば、ふわふわした浮動性のこともあります。めまいは数秒程度のものから1日中続くものもあります。めまいの刺激のため、吐き気を伴うこともあります。そうしためまいですが、耳が原因のことが多く、8割ほどは耳からと言われています。耳の中にある平衡器官の障害で起こりますが、耳からのめまいは徐々に改善していくことが多いです。※まれですが、脳卒中など脳が原因のめまい(中枢性めまい)があります。通常は、運動や感覚の麻痺、しゃべりにくさ(構音障害)、起立や歩行の障害(体幹失調)などのめまい以外の異常を伴います。致死的な場合や後遺症が残ることもありますので、疑われる場合は、脳専門クリニックの受診をお勧めします。当院でも中枢性めまいが疑われる場合には医療機関をご紹介させていただきます。
めまいを起こす病気の中では一番多く、全体の約4割を占め、日常診療でよくみられるめまいです。耳の中にある平衡器官は、直線的な動きを感知する耳石器という器官と回転を感知する半規管という器官からなり、そこからの情報も得ながら平衡機能を保っています。2つの構造はつながっていて、内リンパという液体で満たされてます。体が傾いたり、頭が回転したりすると、その内リンパが動いて、その動きを神経で感知し、電気信号として脳に送って平衡機能を維持しています。この病気では、耳石器の構造物である耳石が剥がれ落ちて、半規管の中に入り込み、内リンパの流れに異常を起こして、間違った情報が脳に送られることでめまいを起こします。誘因なく起こることが多く、頭を動かすたびにめまいがします。投薬治療を行いますが、経過は比較的よく、徐々に改善し、1~2週間程度で治ることが多いです。
原因は不明ですが、内耳を満たす内リンパの代謝障害が起こり、めまいに加え、難聴、耳鳴など聞こえの症状も伴います。また、症状を繰り返すのも特徴です。発症の誘因としてストレスや過労、睡眠不足などが挙げられています。治療は、利尿剤やステロイド薬、循環改善薬などを使用します。また、ストレスや過労、睡眠不足などをできる範囲で避けるよう努めることも重要です。