舌下免疫療法・睡眠時無呼吸症候群
舌下免疫療法・睡眠時無呼吸症候群
アレルギーの原因となる物質をアレルゲンといいます。舌下免疫療法は、アレルゲンを毎日、口腔内(舌の下側)に投与してアレルゲンを体に慣らしてアレルギーが起きにくい体質に改善していく治療です。2014年から開始され、今では広く行われています。これまでのアレルギーの薬(例:ドラッグストアなどで売られているアレルギーのお薬)を使った治療は、起きてしまったアレルギーの症状を和らげる治療ですが、舌下免疫療法は、アレルギー自体を改善する治療になります。現在、スギの花粉症とダニのアレルギー性鼻炎について治療が可能となっています。
まずは血液検査でスギやダニが病因アレルゲンであるかを調べます。確認できれば、治療を行うことができます。方法としては、舌の下にアレルゲンを含む錠剤の薬を1日1回、毎日投与し、徐々にアレルゲンに慣らしていきます。8割前後の患者様で有効性が認められており、アレルギー症状の軽減や消失、抗アレルギー薬の減量や中止が期待できます。
睡眠中に繰り返し息が止まる病気です。肥満や扁桃線の肥大、舌が大きい、顎が小さいなどの顎顔面骨格が影響して気道が狭くなるといびきや無呼吸が起こります。十分な睡眠がとれないため、日中の眠気やだるさ、集中力の低下、頭痛などがみられます。また、睡眠中の呼吸が低下することで酸素不足になり、心血管系に負担がかかるため、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞の発症リスクが高くなります。
検査/診断 上記のような症状があり、AHI(無呼吸低呼吸指数)≧5の場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
*AHI(Apnea Hypopnea Index ):1時間あたりの無呼吸低呼吸の回数
治療としては狭くなった気道を広げることで無呼吸を改善します。
※当院でも簡易睡眠検査や治療を行っています。無呼吸を疑う症状などがあり気になる方は一度ご相談ください。